生きやすい、社会を

後遺症を抱えるということは、その生活において、少なくとも一つ、何らかの制限を受けることを意味します。今までの生活通りにはいかないため、それでいらだちを感じることも、なぜこうなってしまったのか、と後悔することもあります。
そういった『生きづらさ』というのは、後遺症を抱えてしまった方の多くが経験されていることかもしれません。

もちろん後遺症そのものを抱えてしまわないように注意して生活することは何よりも大切ですが、もし後遺症を抱えてしまった人がいても、そういった人でもなんら普通の人と変わりなく生活できるような、そんな環境や体制が整っていること、これも同じくらい大切である、と言えます。

後遺症は、そのすべてが当人自身に責任があるわけではありません。なんらかの事象に巻き込まれて、望んでいないのに後遺症を抱えてしまった、という方も大勢います。そういった方々を、私達誰もが受け入れることのできる社会、それこそが、誰もが目指さなければならない社会である、と言えます。

私達誰でも、そのリスクを背負っているかもしれません。生活においてそれをできるだけ回避するような生活を送ること、そして後遺症に対する理解を深めることを、是非行っていきたいですね。

大丈夫、ではない病気

重大な交通事故による後遺障害は後天的に起こりやすいものですが、その他にも後天的に発生しやすい後遺障害があります。それが、『生活習慣病』によるものです。

生活習慣病には、主に4つの病名があり、それらは『高血圧』、『肥満』、『脂質異常』、『糖尿病』です。それらが複合的にあてはまるなら、その人は生活習慣病を抱えているということになります。

生活習慣病は、死にも繋がる危険な病気です。それらは軽く考えられることがありますが、患っていることによって、やがて脳梗塞などの重大な症状を引き起こす可能性のあるものです。
脳の血管が詰まってしまうと、死亡率は非常に高くなり、もし一命を取り留めたとしても、障害が残ることがあります。

こういった生活習慣病は、その原因のほとんどが言い訳できないほど、その人の生活そのものにあります。特に食生活において乱れた習慣がしみ込んでしまっているなら、その人はたとえ今それらの症状を発症していなかったとしても、そのリスクは非常に高い、と言えます。
それらは進行していることが分かりにくいだけではなく、『肥満ではないから大丈夫』と誤解してしまう点も危険です。多くの人がそのリスクを潜在的に抱えているのです。

後遺症の等級

では具体的に、『後遺症』と呼ばれるものには、どのような種類があるのでしょうか。
一般的に、事故や病気、その他の原因による障害には、頭部から脚部まで、いくつもの部位において障害を抱える可能性があります。

交通事故で考えてみると、事故時損傷した部位がどこであるか、という点に影響されますし、事故の影響で脳に損傷を受けることも、足の一部を失ってしまうこともあります。
このように、全身においてその『後遺症』が当てはまります。そのため、後遺症の症状は、非常に多岐にわたるため、それらをその症状ごとに区別するために、障害そのものに『等級』が付与されます。

等級は、後遺症(後遺障害)における症状の重さを基準に決められるものであり、例えば事故などの原因で完全に介護が必要になった場合の第1級から第2級、そして『それ以外』の症状として当てはまる、第1級から第14級、これらがいわゆる後遺障害における、各個人に付与される等級となります。それらの等級によって、保障や賠償額などが左右されるため、この等級はすみやかに付与される必要があります。

等級の判断は医師が行いますが、後遺障害が『固定』された時に認められるため、症状が重くなっても認められます。

参考HP・・・後遺障害認定アシスト
交通事故による後遺症の後遺障害等級取得をサポートしているサイトです。

後遺症について知る

私達は自分の生活のことで、普段は精一杯ですが、やはりそのせいで自分や自分の身のまわりのこと以外には手が回らないということが多々あります。他のことについて考えていても、どうしてもやはりそちらの方には手が回らず、自分のことばかりを考えてしまうことがあります。それは間違ったことではありません。

しかし、普段ニュースを見ている時に得られる異常の情報は、それでは得られないかもしれません。私たちは今後自分たちにも関係してくるたくさんのことを知るために、本来自分には関係が無いと思われたことでさえも、関心を持って、情報を積極的に得ようとすること、これは大切な事である、と言えます。

皆さんは、そういった、『私達が普段抱えないような問題』、または『関係なければ聞き流してしまうような問題』にはどのようなものがあると思われるでしょうか。
その一つに、『後遺症』があります。この言葉自体は、良く耳にします。ただし、その言葉に関して、私達の側から、積極的に情報を取り入れていこうとすることは、あまりないかもしれません。私達は今そのような状況にないかもしれませんが、今後、何が起きるかは分からないのです。

今、この後遺症に関する大勢の人の理解が、より求められています。普段は関係が無いと思ってしまうようなこの事柄に関して、より私達誰もが踏み込んでいって、『知ろう』とすることによって、それを抱えている人が住みやすい社会づくりに貢献することになります。